中伊豆の山里にある日本料理店「羅漢」（伊豆市地蔵堂）で10月16日、イベント「にわとはな 羅漢・晴照造園コラボイベント」が開催される。

　中伊豆にある日本料理店「羅漢」で行われる同イベント。同店は山里の中にある築100年以上の古民家を利用した店舗で、店主の加藤敦子さんが和食を中心とした創作料理を提供している。サービスは店内に留まらず、庭や土間など空間と時間を移動しながら楽しむサービスが人気を集め、週末には3カ月近くまで予約で埋まる人気店となっている。

　今回の企画を担当する「タケチカメラ」（伊豆市）の武智一雄さんは「限られた人数しか入れない人気の店舗だが、庭や調度品、その雰囲気がとてもすばらしい。今回は古く歴史を持つ、里山の魅力を知ってもらいたいと思って企画の手伝いを行った」と話す。

　イベントは敷地内の庭を晴照造園（伊豆の国市）の大矢健晴さんがアレンジ。大矢さんは秋の草花をあしらったデモンストレーションを開くだけでなく、参加者も体験できる秋をイメージとした草花の体験ワークショップ（無料）も行う。

　イベント時には、加藤さんが「秋」をイメージした創作和菓子3種を用意。敷地内の縁側などで味わうことができる。さらに武智さんによる秋の草花の写真撮影講座なども行う。

　武智さんは「郊外でも、森の中でもない、とても落ち着く里山を体験し、持ち帰ってもらいたい。普段は日常に追われている人も、喧騒から離れ、ぜいたくに流れる時間を感じてもらえれば。このイベントを通して、土地の魅力を知ってもらいたい」と参加を呼び掛ける。

　開催時間は10時～17時。入場無料。