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沼津御用邸で食のイベント開始 オープニングに「庭火の饗宴」

東附属邸でフランス料理を楽しむ参加者たち

東附属邸でフランス料理を楽しむ参加者たち

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 沼津御用邸(沼津市下香貫島郷)で10月27日、イベント「松籟の宴(しょうらいのうたげ)2016」が始まった。

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 同イベントは今年で4回目。大正天皇の静養地として知られる沼津御用邸は、1969(昭和44)年から記念公園となっている。太平洋戦争中に母屋を空襲で失ったが、昭和天皇の学習部屋として使われた東附属邸と西附属邸の2つは現存しており、一般見学やイベント利用などの受け入れを行っている。

 同イベント期間中は、食や文化と歴史をテーマに沼津の魅力を引き出す企画を行う。実行委員長の遠藤太郎さんは「沼津の食や御用邸の魅力など、まだまだ知られていないことが多い。当イベントを通じ、沼津の深い歴史や文化を知ってほしい」と話す。

 オープニングイベントとして企画した「庭火の饗宴(にわびのばんしょく)」は、同施設が今年、国の名勝地に指定されたことを記念して開いたもの。これまで日中にイベントを行ってきた同施設での夜間イベントは今回が初めて。

 東附属邸内では、フレンチレストランの「aiai(アイアイ)」(住所)が、イベント用の限定コースを用意した。料理内容は、富士山サーモン、あしたか牛、西浦ミカンなどの地場産食材にこだわった6品。参加者らは、特別な環境で食べるコース料理に舌鼓を打っていた。

 市内在住で小学校からの幼なじみという、古川りかさんと真野美保さんは「幼い時から御用邸は遊び場の一つで、散歩などでも利用していたが、敷地内で食事をするのは初めて。(コース料理は)沼津の魅力が詰まっていて、とてもおいしかった」と笑顔を見せていた。

 遠藤委員長は「今月30日から、多くの人が集まるイベントを多数企画している。市民をはじめ、イベントをきっかけに東部以外の人たちにも来てほしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は9時~16時30分。11月13日まで。

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