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伊豆・松崎の花畑で「カカシの花子」が行方不明に 「戻してあげて」と呼び掛け

かかしの子どもらと、花子の帰りを待つ稲田会長と岩谷部長

かかしの子どもらと、花子の帰りを待つ稲田会長と岩谷部長

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 松崎町須賀にある田畑を活用した花畑で4月8日から、カカシの「花子」が行方不明になっている。

不安とは裏腹に、見頃を迎える「現場」から

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 花畑は、同地域への観光誘客を目的に2001年から松崎町と地元住民が行っている取り組み。約5万8000平方メートルの敷地に6種類の花の種を植え、例年3月末ごろに花が咲き始める。

 地域活性化に取り組む「やろうじゃ協議会」では2015年から、花畑にさらなる注目を集めようとオリジナルのカカシ作りを行っている。

 今年は「かかしの縁日」をテーマに、地域内外から毎週末、約20人の参加者が集まってカカシ製作に取り組み、20体のカカシを完成させた。

 同会会長の稲田里き江さんは「どれも全員が愛情込めて作っているためとてもかわいい。クオリティーも年々アップしている」と話す。

 同会カカシ部長の岩谷竹代さんによると、花畑からカカシの花子がいなくなっているのに気付いたのは、4月10日7時ごろという。「前日の夕方までは縁日のヨーヨーすくいブースにいたのを確認している。翌朝整備に来た時に姿が見当たらなくなっていた」と話す。

 花子は5歳くらいの女の子を想定して作ったカカシで、服装はオレンジ色と黄色のボーダシャツ、白いスカートが特徴という。「顔つきは中でも一番かわいかったほうだと思う。かわいさ余って誘拐してしまったのだろうか」と岩谷さん。

 事件になれば、カカシのため「誘拐」ではなく「窃盗」になる同事案。松崎町企画感効果課主任主査の斉藤一憲さんは「これまでの松崎町の歴史にない出来事。現在、市職員全員に捜索をお願いしている」と話す。

 同地域では現在、川沿いのソメイヨシノが満開の見頃を迎えている。稲田会長は「もしかしたら誰かに連れ去られたのではなく、花子自身が散歩に出掛けたのかもしれない」と話す。

 「もし散歩に出掛けているのなら、ぜひ戻ってきてほしい。一緒に付き添った人がいるなら元いた場所に花子を戻してあげてほしい。きっと本人もそう望んでいるはず」(稲田会長)と呼び掛ける。

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