仁科港の「沖あがり食堂」(賀茂郡西伊豆町仁科)で4月15日から、マイカをモチーフにしたのぼり旗「イカ様(さま)のぼり」の掲揚が始まった。
仁科港ではかつて小型漁船によるカツオ漁などが行われていたが、時代が進むに連れ、マイカ漁に転身。通常東北地方では夜間に蛍光灯で照らし、イカをおびき寄せる漁が主流だが、仁科港では昼夜に深海200メートルほどまで網を下ろし、生きたまま水揚げするのが特徴。
各漁船の名前が書かれた「イカ様のぼり」は、仁科港の春の風物詩として知られる。食堂と漁協の間に張られ、晴れた日には港の風に揺られるイカのぼりが地元民たちの目を楽しませている。
同食堂店主の山本さんは「『イカ様』は、インチキをするという意味でなく、この街の名産品として尊敬しているので『様』をつけている。ユニークなネーミングで多くの人に興味をもってもらえれば」と話す。
「5月過ぎまで飾っておくので、ぜひ仁科港に遊びに来ていただければ。イカ様丼もぜひ食べていってほしい」とも。
営業時間は11時~15時。火曜日定休。