伊豆三津シーパラダイス(沼津市内浦長浜)内に7月15日、新施設「イズリバ」がオープンする。
前身の中之島水族館から87年間の歴史を持ち、バンドウイルカ、セイウチ、ラッコを日本で初めて飼育したことでも知られる同施設。現在、魚類300種をはじめとする生き物を飼育・展示しており、イルカショーやアシカの食事タイムなどのイベントが人気を集めている。
同施設の一部を改装して開設した新施設「イズリバ」は、「伊豆三津シーパラダイス」の施設名になってから今年で40年の節目を記念して行う記念事業の一環。新施設では、伊豆の川の上流から下流まで再現し、約10種類の生き物を飼育・展示する。
この日は、新施設の展示水槽に水を入れ、生き物を移す作業などを行い、ニホンウナギ、イワナ、アユなどが移された。
新施設の目玉は、「伊豆に多く存在する滝」を再現した構造物。伊豆特産のワサビの展示など、地元の植物の展示なども行う。広報担当者の春日保さんは「今後は展示の様子を見ながら、種類を増やしていきたい」と話す。
魚類飼育員の水野晋吉さんは「海の生物だけではなく、地域の成り立ちなど大手と異なったアプローチが必要。今回のリニューアルでは伊豆の土地の特長を生かした展示にした」と話す。
「ウナギは夜行性であることは意外と知られていない。今後は、その動物の性質に合わせた展示やイベントを行い、海だけでなく川も含めた魅力の紹介に力を入れていきたい」とも。
開館時間は9時~17時。入場料は、大人(中学生以上)=2,200円、4歳~小学生=1,100円。