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「伊豆トレイルジャーニー」開催迫る トレイル通して地方に「文化」を

「伊豆トレイルジャーニー」開催迫る トレイル通して地方に「文化」を

過去のレースの様子(伊豆トレイルジャーニー実行委員会提供)

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 松崎新港(松崎町)で12月10日、「伊豆トレイルジャーニー2017」が開催される。

 松崎新港から修善寺総合会館(伊豆市修善寺)までの71.7キロメートルがコースとなる同大会は今年で5年目。主に山道を走り、累積標高差は4000メートルを超える。制限時間は14時間。

 今年からは国際競技としてポイントも付与される。今大会のエントリー数は2100人を超えた。近年は松崎町と西伊豆町のふるさと納税とからめたエントリー方法を提案するなど、ユニークな取り組みが注目されている。

 同大会をプロデュースする同大会事務局の千葉達雄さんは「山道を走る専門的なスポーツと思われているが、同大会は『新しい伊豆の旅の創造』と銘打っていて、参加者だけでなく協力者なども含めた伊豆ファンの増加を目指ている」と話す。

 千葉さんは伊豆市の出身で、大学卒業後に沼津の観光協会や、東京でのセールスプロモーション会社、スポーツマネジメント会社などで会社員生活を送っていた。千葉さんの同レース開催のきっかけは、2007年に開催されたトレイルラン大会「OSJハコネ50k」という。

 千葉さんは「多くの参加者がいながら、トレイル参加者と観光地である協力者の距離がとてもよかった。理解もあり、街中との連携もしっかりしていた。これを自身の故郷である伊豆でできないかと考えはじめた」と話す。

 東日本大震災もレースを企画したきっかけの一つという。千葉さんは「伊豆でも観光に壊滅的なダメージがあり、自分で何かできないかと考えた。震災をきっかけに、自身が本当にしたいことは何かと考え、よりトレイルレースに意識が向くようになった」と話す。

 その後、2012年に会社を退職し、レース開催に向けて本格的に始動。当時の家から松崎を往復する日々を何回も続け、2012年に第1回を開催。さらに翌年には同大会を運営するために、自ら同レースを運営する法人「ソトエ」を設立。途中降雪による中止する年もあったが、現在では1日に1500人が走る、大規模なレースとなった。

 千葉さんは「トレイルランレースというと競技者だけのもの、というイメージがあり地元の人々との理解が少なく、地域生活者との距離があった。今回は各所エイドに地場産の名物や、地元スタッフなどの交流などと旅の発見を提供している。1日に1500人の宿泊や食事を提供することで、お金を落とし、経済を動かすのもこのイベントが重視している部分」と話す。

 本番3日前になり、コースのチェックやスタッフ集会など最終調整に追われている千葉さん。今後については「自然が豊かなこの土地に、トレイルランやアウトドアスポーツの文化を根付かせていきたいと思う。それができれば、生きるために仕事をするスタイルから、自身のスタイルに合わせ、この地を選んだ生活者が現れる。その人たちが新しい文化の担い手になり、活性化してほしい。今はその担い手を作るための下地を作っていきたい」と話す。

 スタートは6時を予定している。

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