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三島のカフェで「となりの仕事部屋」展-第1弾は建築家の「二輪と短歌」

長尾さんの「仕事の頭の中」を表現した展示物と、長尾さん(左)と四宮さん

長尾さんの「仕事の頭の中」を表現した展示物と、長尾さん(左)と四宮さん

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 三島広小路に近いカフェ「waltz.wine cafe_ gallery(=ワルツ ワインアンドギャラリー)」(三島市緑町、TEL 055-972-3572)で8月6日から「となりの仕事部屋 第1巻」が始まった。

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 同カフェに併設するDilettantecafe(=ディレッタントカフェ)」のオープン10周年企画として開く同展。「仕事」を主なテーマに据え、三島周辺の作家やアーティストだけでなく、特色ある職業を持った人を特集。その人の仕事場や仕事内容をギャラリー内で再現する企画を行う。

 同イベントは今回を初回として、1年間を通して全12回開く予定。各イベントでは「ディレッタントカフェのしごと論」として冊子を配布。各回8ページで作られる冊子には、作家たちと同店オーナーで企画を担当する四宮浩司さんの文章がつづられていて、最終的には仕事をテーマとした1冊の冊子になる予定。

 同企画のきっかけについて四宮さんは「店舗を運営していくうちに、多岐にわたる職業の人が集まって仕事の話を聞く機会を得た。その中でもそれぞれの人が『仕事の手の内』があって、それを見てみたいと思ったのがきっかけ。自分たちのように普段見える仕事ではない、制作の過程が見えない人の仕事を見てみたいと思った」と話す。

 初回となる今回は、住宅設計や店舗デザインなどを手がけるハプテックハウス(御殿場市)の長尾隆行さん。長尾さんは「二輪と短歌」をテーマに、通常仕事に使うコンピューターだけでなく、長尾さんの好きな自転車やバイク、ギャラリーの窓面には歌人の俵万智さんや佐々木あららさんなど10点の展示物が仕事場を飾る。

 長尾さんは今回の展示について「学生時代から短歌とバイクや自転車が好きで、それと同時に建築の仕事も行ってきたと話し、今回のテーマの特徴として「2輪は運行するときにバランス感覚やバイクや、自分の体力の確認なども必要になってくる。短歌は小説と異なり限られた文字数で世界を作っていく。建築も突き詰めていくと、バランスや体力、そしてシンプルな素材で世界を作るのを目標として考えている。仕事として考えるときに頭にあるのは、自分の好きな2輪と短歌。今回は仕事場だけでなく、自分の考えている仕事の頭の中を表現してみた」と話す。

 今後について、四宮さんは「パティシエとこの世界観を表現したメニューなども作ってみたい。来場についてはいろんな人が来てもらい、その独特な世界に触れてくれれば。これから1年かけていろんな人の仕事観に触れてもらいたい」と話す。

 営業時間はランチ=12時~14時、ディナー=18時~22時。月曜・火曜定休。

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