沼津の自動車教習所がドローン教習 社会人向けの集中講義

「次のステップでは子どもたちにも教えたい」と話す清さん

「次のステップでは子どもたちにも教えたい」と話す清さん

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 東部自動車学校(沼津市寿町)が4月21日から、「静岡沼津ドローンスクール」の生徒募集を行っている。

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 1964(昭和39)年に開校し、今年で54年目となる同校。現在は普通・準中型・中型・けん引・各種2輪などの免許取得が可能で、卒業者数は延べ7万人を超える。

 同校代表取締役の清(せい)マキさんは現状の自動車教習所について、「少子化が進み、自動車学校は以前ほどの入校者の見込みもなく、若者世代の多様化により、免許を取得する人員も減ってきた」と話す。

 今回のドローンスクールについては、「自動車教習では規制の厳しい中、多くの卒業生を輩出するためには、教え方やテクニックの伝授などのノウハウが必要。今後多く需要が高まるドローン業界において、教習所で培った育成方法は役に立つと考えている」と清さん。

 同校のドローンスクールは一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)に加盟しており、日本の自動車教習所では4例目、県内では初の認定校として稼働する。

 カリキュラムは3日間の合宿制。1日目は座学、2日目は市内にあるリゾート施設「ニューウェルサンピア沼津」(沼津市宮本)内で実地訓練を行い、3日目に試験を行う。

 通常の教習より1日短いという3日間のカリキュラム構成について、清さんは「現在の普及はまだ低く、まずは建設現場や測量の人に短期で取得してもらうことを考えた。送り出す企業も人員の派遣負担を短くすることで業務の負担を軽減し、仕事への影響を抑えた結果」と話す。

 「今後はトイドローンの発展などで、多くの人たちにドローンが行き届くことと思う。大人向けの教習はもちろんだが、子ども向けの事業も地域と一緒に行っていきたい」とも。

 価格は27万円(食事・宿泊費込み、税別)。

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