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三島の洋品店、3代目店主がリニューアル新装開店-「リボーン」をテーマに若年層狙う

3代目店主の石川さん

3代目店主の石川さん

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 三島市民文化会館横にある洋品店「ブティックいしかわ」(三島市一番町)が9月4日、新たに「ISIKAWA-LABO(=イシカワラボ)」として新装開店した。

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 同店は1954(昭和29)年、現店主の石川英章さんの祖父が「石川洋装店」として開店。その後、英章さんの父が「ブティックいしかわ」に名称変更し経営後、3代目の英章さんが同店をセレクトショップにリニューアルした。18坪の店内には、30~40代の男女をメーンターゲットに据えた約600点ほどのアイテムをそろえる、以前からの顧客であった50代以上の婦人服ラインアップも取りそろえる。

 新店について英章さんは「リボーン」と表現。石川さんは「祖父の代から受け継ぎ、洋服選びだけでなくその人のライフスタイルを充実する提案をする店にしたい。リニューアルではなく、新しく生まれ変わり成長する意味を込めてリボーンと名付けた」と話す。

 英章さんは高校まで三島市に住み、大学からは東京で生活を始める。1997年に大学卒業後は丸井に就職し、売り場やバイヤーを経験。2011年まで14年間販売の前線で活躍をし、家業である洋品店を引き継いだ。

 同店は洋服やバッグの販売だけでなく、パターンオーダーのスーツやジャケット製作も請け負う。価格は3万9,000円から約30万円までと幅広い。英章さんは理由について「近隣に住む中小企業の経営者たちに、もっと自分らしさを身につけてもらうための価格設定。オーダー品の経験のない人に、オーダー品の良さを体感してもらうために低価格を設定した」と話す。

 三島の地域について英章さんは「三島には東京まで出勤しながら住んでいる人や、センスのある人など、ポテンシャルの高さを感じる。昨年沼津の西武が閉店してから近隣には百貨店がなくなってしまい、都心に目が向いてしまうが、自分らしいスタイルをこの三島で見つけて提案したい。この店で長くやることは、それだけの責任を持つということ。顧客に寄り添ったサービスができれば」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~19時。水曜定休。

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