函南町丹那にある曹洞宗寺院「長光寺」(函南町畑)が現在、晩秋の名物「黄金参道」の準備に追われている。
同参道は境内にある樹齢300年近くあるイチョウの葉を集め、境内の参道に敷き詰めるもの。長光寺住職の柿沼忍昭さんが2012年から始め、今年で8回目となる。
柿沼さんは「今年は7月末に直撃した台風の影響で色付きと葉の量にばらつきがあった。例年より1週間ほど遅かったが、毎年訪れる人を思って作成している」と話す。
参道は竹ぼうきとブロワーを使い柿沼さんがほぼ1人で作成する。「ブロワーの風力を微妙に調節することで、自然に降り積もった感じを出している。完成した参道の踏みしめた音の感覚も楽しんでほしい」と柿沼さん。
「参道を踏みしめて金運に恵まれた、という参拝者の報告もあったほど定番となってきている。今後も作品として黄金参道作りを極めていきたい」と意欲を見せる。
黄金参道は12月16日までが見頃という。