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清水町のボウリング場で「敬老ボウリング大会」-最高齢は90歳女性

90歳の年齢ながら、しっかりと投球フォームを決める平川さん

90歳の年齢ながら、しっかりと投球フォームを決める平川さん

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 柿田川パークレーンズ(清水町)で9月10日、敬老の日にちなんで「ご長寿ボウラー番付記念大会」が開催された。

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 ご長寿ボウラー番付とは、日本ボウリング協会が全国の加盟ボウリング場を大賞に、月に1度以上ボウリングを楽しんでいる男性80歳以上、女性75歳以上を対象に調査し、相撲番付のように表彰するもの。男性の最高齢は静岡県在住の100歳、女性の最高齢は福岡県在住の95歳が表彰された。

 同イベントは、この番付の表彰に合わせたボウリング大会で、男性80歳以上と女性70歳以上を招き、2ゲームの合計スコアを競う大会。初回となった今回は近隣のご長寿ボウラー45人が参加した。

 男性の最高齢者は今年83歳になる中村幸雄さん。中村さんは同施設が開催する老人会を対象としたボウリング教室に参加。その後、ボウリングの楽しさを知ったと言う。「ボウリングを始めてから5年になるが、毎週通うのが楽しみ。ここでは多くの世代の人が集まっているのも魅力」(中村さん)。この日の記録は314で総合11位となった。

 女性の最高齢者は、同ボウリング場の教室1期から通う平川はるよさん。今年で90歳になる平川さんのボウリング歴は17年。平川さんは「ボウリング以前までは町内会の集まりもあったが家にいることが多かった。運動になり病気になることも減ったが、何よりボウリングを通して楽しい仲間が集まることがうれしい。ウエアがおしゃれなのも楽しい部分」と話す。平川さんは1ゲーム目に149のスコアを記録し、ハンディーもあり総合8位の成績を収めた。

 今回の活動に関して、同施設を運営するフジスポーツ(御殿場市)の井口修一社長は「ボウリングの運動量は3ゲームを行うと40分の運動に匹敵するといわれている。重いボールを持つイメージでパワーが必要かと思われがちだが、老人たちには経験と技術でカバーできる。高齢者にも優しいスポーツ」と太鼓判を押す。

 現在のボウリング人口の減少については、「全体的に高齢化していくこともあり、以前から高齢者を対象としたボウリング教室などを開きマーケットを開拓してきた。近隣の老人たちには、ボウリング場が社交場、多くの人々のコミュニケーションの場となり、今までボウリングに触れていなかった60代以上の利用客も増えた。今後も健康面とコミュニティー機能の場として、ボウリングを利用してもらえれば」と呼び掛ける。

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