黄金崎クリスタルパーク(賀茂郡西伊豆町宇久須)で現在、「第14回かも風鈴デザインコンテスト入賞作品展」が開催されている。
同地区では1939(昭和14)年、ガラスの原料になる珪石(けいせき)の採掘が始まり2008(平成20)年までの約70年間にわたってガラス産業が発達した。
ガラス産業文化の発信を目的に1997(平成9)年にオープンした同施設は、ガラスミュージアム、ガラス体験工房、地場産品ショップを展開するほか、地元主体のフリーマーケットを開催するなど、 地域と観光をつなぐハブとして機能している。
毎年恒例の風鈴デザインコンテストは、前年の4月~9月に公募を呼び掛け、地元在住のガラス作家が選考を行う。会場では、デザイン案を基に制作した風鈴を展示する。
766点の応募があった今回、最優秀賞は愛知県在住の伊佐次さんの「ジンベエザメ」が選ばれ、西伊豆町内を拠点に活動する作家3人が実物を制作した。
制作者の一人、ガラス工房「フォルナーチェファロ」の五木田淳子さんは「魚の尾の部分をデザイン通りに再現すると重心がずれるため、バランスを保たせるのに苦労した」と振り返る。
展示時間は9時~17時。入場無料。9月16日まで。