イベント「ラムネエキシビジョン~あの夏が稲取に帰ってきた~」が8月10日、東伊豆町にある稲取漁港新堤防(東伊豆町稲取)で行われた。
このイベントは、堤防で飛び込む遊び「ラムネ」に注目したもの。海に飛び込んだ際、気泡に包まれる様子から名付けられたもので、稲取地区の子どもたちの間では、50年以上愛されてきた遊びの一つ。
地区では地域活性化を狙い、2007(平成19)年から「世界大会」と銘打ちイベントを開催。競技はいかに美しく飛び込むかを競うもので、毎年多くの参加者で賑(にぎ)わっていたが2010(平成22)年を最後に中断されていた。
今回のイベント復活について、運営するNPO法人ローカルデザインネットワークの荒武優希さんは「稲取にあった夏の風物詩を復活させ、街に賑わいを起こすのと同時に、自然環境の大切さを知ってもらうため今回のイベントを実施した」と話す。
当日は約5メートルの堤防から16歳から27歳までの男女20人ほどが飛び込み、競い合った。今回の大会では、地元ダイバーの協力を得て安全対策も行った。
競技に参加した稲取在住の高校1年生の男子は「夏休みの課題で地域の活性化をテーマにしたレポートを作成するために体験しに来た。昔このような遊びがあるとは知らなかった」と話し、飛び込んだ感想として「最初は高くて怖いと感じたが、飛び込んだ瞬間とても気持ちが良かった」と話していた。
今回の大会は2020年の本大会に向けたエキシビション。荒武さんは「このラムネを世界に広げるべく、次回はさらに盛況にさせたい」と話した。