伊豆の牧場で女性ターゲットにビール開発 地元女性団体と協業

ビールにホップを配合するHiPsのメンバーたち

ビールにホップを配合するHiPsのメンバーたち

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 酪農王国オラッチェ(田方郡函南町丹那、TEL 055-947-4192)で開発された新ビール「LADY-BE(=レディビー)」が1月10日、お披露目を迎える。

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 オラッチェは1997年の開業時から地ビールの醸造に着手。現在まで「風の谷のビール」ブランドをメーンとして製造。昨年6月には同所で製造する「オーガニックピルスナー」が「アジア・ビアカップ2015」のライトラガー部門で銅賞に入賞するなど、クラフトビール製造所として高い評価を受けている。

 今回のビール製造は、三島市を中心に活動する女性団体「HiPs mishima」(三島市)とのコラボレーションによるもの。同団体は、女性の健康美と知識向上を支援することを目的に活動。定期的にメンバーらで行われる「満月ジョグ」や講演会の企画プロデュースも行う。

 今回のコラボレーションについて、酪農王国の営業管理部の井口直哉課長は「近年クオリティーの高いビールを造り評価を得ているが、それでも地元の認知はまだ低い。今回はこのコラボレーションを通して、自身の目線だけでなく新しいアプローチを試し、多くの人に知ってもらいたい。そのために女性の目線をメーンとした商品作りをHiPsさんにお願いした」と話す。

 開発は11月からスタートし、HiPs会員を集めた試飲会では、ビールが苦手でビールの飲用に消極的な女性をターゲットに設定。HiPsの共同代表でもある小野美智代さんは「ビールと言えば、苦味が強く流し込むイメージ。今回は女性でも楽しめるよう、ホップにこだわってもらい香りを特に気にかけた。健康美というテーマに沿って『ジョギングの後に楽しめるビール』というのもお願いした」と話す。

 同ビールは、アロマホップにこだわり配合し、香りの華やかなマンダリーナババリアを使う。今回のビールを製造する畑翔麻さんは「香りだけでなく、運動後に気分よく飲めるよう、ビールの喉ごしにもこだわりがあり造ったた。色と喉ごしをどれだけ希望に近づけるのかには苦労した」と振り返る。

 出来上がったビールの名前は「LADY-BE」。名前の理由について「大人の女性への準備、成長を込めたネーミング。香りの華やかな女性らしいテイストにちなんで付けた。仕事上がりの一杯のほかにも、先輩や友人へのギフトに使ってほしい」(小野さん)とも。

 同商品の販売開始・お披露目は1月10日10時から。販売価格は330ミリリットルで500円を予定。

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