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西伊豆で「食べる通信」ワークショップ 4月創刊へ、特集は「西伊豆しおかつお」

潮かつおの製作課程を取材する参加者たち

潮かつおの製作課程を取材する参加者たち

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 カネサ鰹節商店(賀茂郡西伊豆町田子)で1月28日、「伊豆食べる通信フォトワクショップ『西伊豆しおかつお』編」が開催された。

【関連画像】潮かつお料理を撮影する参加者たち

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 同イベントは、2013年に創刊した「東北食べる通信」の伊豆版として、今年4月に創刊を予定する「伊豆食べる通信」の記念イベント。

同誌の特徴は毎号1つの食材を特集し、その食材の生産者の顔や食材に込められたストーリーなどを紹介し、雑誌と一緒に食材を送付する。現在は日本全国約30カ所の「食べる通信」を展開し、読者を獲得している。

 「伊豆版」創刊号の食材は、西伊豆地方を中心に受け継がれている伝統食である潮かつおを特集する。この日行われたワークショップには約16人が参加した。

会場では写真家の武智一雄さんと鈴木さよ子さんの2人を招き、参加者らが写真撮影のコツなど手ほどきを受けながら写真撮影を行った。今回撮影した写真は創刊号の掲載写真に採用する予定という。

 同雑誌の編集長でNPOサプライズ(伊豆市)の飯倉清太代表は「伊豆には多くの魅力があるが、その魅力がしっかりと外部の人に伝わっていないことが多い。多くの場所には目的地として通う所も、通過してしまうことが多い。この雑誌に触れてもらうことで、生産者の人と食材、読者との距離が縮むことを望む」と期待を寄せる。

 ワークショップを終え、カネサ鰹節商店5代目店主の芹沢安久さんは「普段はテレビや新聞で知られる潮かつおだが、その製造法を知る人が少ない。今回は、多くの取材者たちが薫製の煙のにおいや魚の質感などを受けながら、多くの人に発信してほしい。この取り組みが日本中に広がり、一つの事例になってくれれば」と笑顔を見せる。

 同編集部の石井啓太さんは「雑誌の発行部数は300部程度を予定している。今後は同梱(どうこん)する食材を芹沢さんと検討し、4月中旬ごろの発行を目指したい」と話す。

 同誌はタブロイド版8ページの予定。価格は2,980円

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