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沼津で3メートルの「タカアシガニリドゥ」楽器制作へ 深海魚漁解禁で

タカアシガニと試食メンバーと北川さん

タカアシガニと試食メンバーと北川さん

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 沼津の道の駅「くるら戸田」(沼津市戸田)で9月24日、巨大タカアシガニの解体と試食会が行われた。

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 このカニは9月10日に解禁されたトロール漁で捕獲されたもので、全長はおよそ3メートル20センチ。年齢はおよそ20年~25年ほどで、全ての足がついているのは珍しいという。

 タカアシガニの体長平均はおよそ1メートルで、通常の3倍ほどの体長のものは水族館・博物館に展示用として販売されるのが通常だが、今回は沼津市の地域おこし協力隊で、オーストラリア先住民のアボリジニに伝わる楽器「ディジュリドゥ」の制作・演奏者の北川和樹さんが譲り受けた。

 北川さんは「大きなカニが捕獲されたと知らせを受け譲り受けた。どのような楽器になるのか、製作前から楽しみ」と話す。

 24日まで冷凍保存されていたタカアシガニは大きな鍋で解凍され、地元住民や道の駅スタッフらおよそ7人で試食会を行った。ゆでる作業を担当した地元主婦は「このくらい長い時間生きているカニは海水を多く染み込んでいるため塩味が強い。真水でゆでるのが一番」と話す。

 試食に挑戦した男性は「塩味は強かったが、カニみそが豊富にあり味も良好。こんな大きなカニを食べるのは今まで初めて」と感想を述べた。

 巨大なタカアシガニの殻は北川さんの手によっておよそ1カ月以上を掛けて、「タカアシガニリドゥ」へと変身していく。

 北川さんは「以前動画をアップした際も日本だけでなく海外からも注目され、多くの人の話題になった。今回はおそらく世界で最大の『タカアシガニリドゥ』になるので、これをきっかけに戸田の魅力をアピールしてきたい」と話す。

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