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伊豆高原で「伊豆急でんしゃまつり2015春」-往年の名車と子どもたちが綱引き対決

子どもたちの「対戦相手」になるクモハ103(53)

子どもたちの「対戦相手」になるクモハ103(53)

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 伊豆急行・伊豆高原駅(伊東市八幡野)で3月15日、春恒例の「伊豆急でんしゃまつり」が開催される。イベント内では、伊豆急100系・クモハ103と子どもによる綱引きが行われる。

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 同イベントでは綱引きのほか、電車の清掃体験、機材や作業員の運搬に使う「ATカート」運転、鉄道グッズ販売などを展開する。

 今回、子どもたちの「対戦相手」となるクモハ103は、重さ36トン・電動制御(=クモ)の普通車(=ハ)で、伊豆急100系タイプ4両(101~104)のうち3番目に誕生した車両。1961年の同路線開通時に導入した22両のうち現存する最後の一両で、運用開始から53年が経過しているという。

2002年まで現役で伊東-下田間を走行し、引退後は車庫での車両入替作業に使われていたが、2011年の伊豆急開通50周年を機に路線走行車両として復活。普段の運転は行われていないが、30人以上の申し込みで貸し切り乗車できる。

 鉄道ファンの50代男性の一人は「クモハ103の魅力は、伊豆急オリジナルのブルーのツートンカラー。洗練されたデザインは開通当時から高く評価されていて、今もファンが多い。グリーン車があった頃は窓下の帯が薄い緑になっていたり、運転台のヘッドライト周りが片方は濃いブルーもう片方は薄いブルーになっていたりと心引かれる点が多い」と話す。

 「誕生から50年以上たった今でも座席に腰かけたり音を聞いたりできて、伊東から下田に初めて鉄道が通った郷土史を追体験できることは、子どもたちにとっても貴重。綱引きイベントに限らず、これからも触れあう機会を残していってほしい」と次世代への活用に期待を寄せる。

 開催時間は10時~14時、綱引きは13時15分と13時30分の2回。天候状況により時間変更・短縮、中止を決定する。

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