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函南「長光寺」で猫写真展 小森正孝さんと猫寮寮長が撮影

長光寺猫寮寮長の池田佳未さん(左)と小森正孝さん

長光寺猫寮寮長の池田佳未さん(左)と小森正孝さん

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 写真展「第一回 雲猫 猫寮祭」が11月8日、長光寺(函南町畑)で始まった。

写真展の様子(関連写真3枚)

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 前期・後期の2期に分けて行う。前期の11月8日~15日は猫写真家・小森正孝さんの写真展「長光寺のねこ」を開催。これまでに同寺で撮影した猫の写真40枚を展示する。

 愛知県在住の小森さんは、大阪芸術大学写真学科卒業後、同大の副手として研究室に2年間勤務した。2001(平成13)年からは印刷会社のカメラマンとして活動。当初は風景や人物写真を撮っていたが、人としゃべるのが苦手で、どんどんアングルが下がっていくようになり、動物の写真を撮るようになっていったという。犬の写真集を制作し同僚に販売しようとしたところ、同僚が皆、猫派だったことから、猫の写真を中心に撮影するようになり、2012(平成24)年にフリーランスの写真家としてのキャリアをスタート。現在は雑誌「ねこのきもち」の写真撮影を担当するほか、雑誌「猫びより」で「神様仏様お猫様」の連載を担当している。長光寺には雑誌の取材で2020年に初訪問し、同寺の猫に魅了され、これまでに20回以上、寺を訪れているという。

 後期の11月16日~21日は写真集「長光寺猫寮 雲猫 二〇二四・四・二」発売記念展となる。
猫寺としても知られる同寺では、猫を修行猫とし、猫の所属部署を猫寮、修行猫を雲猫(うんにゃん)と呼んでいる。2021年5月に猫寮が発足し、猫寮寮長の池田佳未さんが雲猫の世話を行い、猫の様子をSNSで発信している。

 2024年4月2日の一日の様子を小森さんと池田さんが撮影した写真を収録した同写真集。見開き1ページにどちらかが小森さん、どちらかが池田さんが撮影した写真を収め、最後に撮影者の答え合わせをすることができる。

 後期開催期間中は毎日14時から、茶・茶菓子の提供と写真解説を行う「ねこねこ茶会」(1,000円)を開催。11月17日13時からは小森さん、池田さん、柿沼忍昭住職による「ねこねこトークショー」(1,500円)も行う。

 千葉県から訪れた横田貴子さんは「御朱印を集めるのが趣味で、猫も好き。伊豆の旅行に来た際、御朱印について調べたところ猫の御朱印を描いてくれる長光寺のことを知り2020年に初めて来た。毎回違う御朱印を描いてくれるので、伊豆に来る度に寄っている。小森さんの撮る写真は表情豊かな猫が多く、かわいい猫の姿に癒やされた」と話す。

 小森さんは「長光寺の猫は、自然豊かな場所でのびのびと生きている。猫に無理をさせていない。居心地が良いので何度もこの寺を訪れている。和紙を使った、柔らかい雰囲気の猫の写真を楽しんでほしい」と呼びかける。

 池田さんは「前期と後期で展示内容を総入れ替えする。展示はいつかできたらいいなと、ずっと思っていた。膨大な数の写真があるので今年4月2日に撮影に集中できるよう、休日を使って朝から一日の猫の様子を写真に収めた。雲猫たちのかわいさはもちろん、プロが撮る知識と経験の詰まった写真と、寮長が撮る飼い主目線の写真の違いも楽しんでもらえたら」と話す。

 開催時間は10時~16時。今月21日まで。

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