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沼津のスパゲティ店「夢の中へ」 再オープンに向け修業

富士山こどもの国でナポリタンの修業をする飯塚さんと、指導をする福木さん

富士山こどもの国でナポリタンの修業をする飯塚さんと、指導をする福木さん

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 昨年閉店した沼津市のスパゲティ専門店「夢の中へ」が現在、営業再開に向け活動を活発化している。

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 1985(昭和60)年、福木清延さんがJR沼津駅南口にオープンした同店。メニューは約60種類。パスタの上にハンバーグを載せて8時間煮込んで作る自家製ミートソースや、デミグラスソースをかけた「ミートハンバーグ」や「エッグベーコン」「ナポリタン」などが人気だった。

 スパゲティにサラダ、ポップコーン、パンケーキ、アイスなど小鉢7品をサービスで提供する様子がテレビ番組「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」で紹介された。真夏にエアコンが故障し、猛暑の中営業を続ける福木さんの姿も話題となり、全国から客が訪れた。38年間地元民や県外からの常連客に愛されたが、入居ビルの老朽化で退去するのを機に昨年5月20日、閉店した。

 義理の息子に当たる飯塚悠太さんは、福木さんの店のファンが閉店を惜しむ姿を見て、店の営業再開を決意。理学療法士の仕事を辞め、3月から福木さんにスパゲティ「ナポリタン」「エッグベーコン」「ホワイトソース」「納豆」のレシピを受け継ぎ、技術習得に励んでいる。飯塚さんによると、今年9月に富士市内で「夢の中へ」を再オープンする予定という。

 飯塚さんは「テレビ番組で夢の中へが何度も紹介され、全国に父のファンがいる事に改めて気づいた。父のもとには『頑張る姿に救われた』などの手紙も届いた。父をこのまま表舞台から下ろしたくないと思った」と話す。

 福木さんと飯塚さんは「富士山こどもの国」(富士市桑崎)のイベントで4月27日~29日、1日200食限定でナポリタンを販売した。かつてのファンが店を訪れ、福木さんと会話などを楽しんでいた。

 飯塚さんは「父を囲んでみんなが談笑するこの光景を、これからも見ていきたい。スパゲティの出来上がりはまだまだ父に及ばないが、練習を重ねて腕を上げていきたい」と意気込む。

 福木さんは「現在はポスティングのアルバイトとナシ園の花摘みの仕事をしているので、店は二代目に任せる。理学療法士を辞めて、スパゲティ店を再開すると言う息子に驚いた。スパゲティ作りには使いやすい菜箸を使えばいいと伝えたところ、息子は自分と同じ極太の菜箸を使っている。店を再開しようと努力する息子に感謝している」と話す。

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