社会実験「OPEN NUMAZU 2024」が11月1日~10日、沼津駅南口周辺で行われた。
2022年に始まった同実験。街なかの公共空間や資源を使い、人中心のまち中を作り出すことを目的に行う。今回は「さんさん通り」や仲見世商店街、旧西武百貨店跡地を対象に、椅子や植栽を配置したくつろぎ空間の設置、飲食ブースやキッチンカーの出店、「自動車文庫」、芝生広場、パンプトラックなどを用意した。駅前地下道の壁面全域に沼津市在住アーティストのマツナガマサエさんがビニールテープを使ったアートを手がけ、モナ・リザや富士山、千本松原などを描いた。
運営事務局の今田大登さんは「2022年・2023年とOPEN NUMAZUを行ってきたが、今回は沼津駅南口から旧国道1号線までのエリアを一体的に活用して、回遊してもらえる仕かけを作ることを目的とした。週末は沼津市内で行われたイベントに行く途中の休憩として訪れてくれた人がいたり、平日には学校帰りや仕事帰りの17時・19時ごろに車待ちや電車、バス待ちの人が利用してくれたりした」と話す。
沼津市から訪れた40代女性は「プロジェクションマッピングなどもあり、駅の南口でいつもと違う音楽が流れ、自由に踊る来場者などもいた。日常と非日常が混じり合う感じで、楽しい時間を過ごすことができた」と話していた。
今田さんは「今回やってみての課題を踏まえ、次回はさらに居心地のいい空間や日常につながるような仕組みを作っていけたら。日常に溶け込む形で利用してもらえるOPEN NUMAZUを作っていきたい」と意欲を見せる。
次回は2025年1月27日~2月9日に行う。