「土肥金山」(伊豆市土肥)施設内にある土肥桜(トイザクラ)が現在、七分咲きの見頃を迎えている。
土肥桜は伊豆地方特有の桜の一種で、1958(昭和33)年に北海道大学の小川義雄名誉教授が発見し、接ぎ木しながら繁殖したもの。土肥地区では近年、松原公園を中心に植樹されており、土肥地区の呼び物となっている。
例年であれば1月下旬ごろに満開となり見頃を迎える土肥桜。しかし、地元関係者によると今年は雨が少なかったせいか、7日~10日ほど開花が遅れているという。
毎年この季節に訪れる30代の観光客は「ここ数年開花が早まることあったが、ここまで遅くなるのは初めて」と残念がる様子を見せた。
同所には約80本の土肥桜が植えられており、今週末に見頃を迎える見込み。当初、桜の夜間ライトアップは2月2日までだったが、開花の遅れに合わせて8日~11日まで延長し。観光客に対応することが決まった。
同施設の国分歩さんは「シーズンがずれたことで、通常楽しめなかった人も楽しめるチャンス。これをきっかけに土肥に来てもらえたら」と呼びかける。