
アミューズメントや観光事業を手がける「フジコー」(三島市壱町田)が4月1日、「三島スカイウォーク」(三島市笹原新田)で入社式を行った。
1974(昭和49)年創業の同社。アミューズメント事業のほか、歩行者専用つり橋「三島スカイウォーク」やアスレチックタワー「ドラゴンキャッスル」(山中新田)を運営している。
入社式には新入社員12人が参加。宮澤俊二社長から「あいにくの天気だが桜の花は満開。昨年は3700万人の外国人が日本を訪れていて、スカイウォークの来場者の約20%が外国人だった。観光地では地元の店の方が英語で対応する姿も見受けられるので、若い皆さんも積極的に英会話に挑戦してほしい」と呼びかけた。
入社式後、新入社員は三島スカイウォークにある「つり橋」とほぼ同じ高さの上空をロープで滑り下りる「ロングジップスライド」を体験。2023年からの恒例行事で、3回目の今回は、初めて雨中での実施となった。
入社8年目で、ロングジップスライド担当の山田愛海さんは「霧で50メートル先の視界が確保できない時は中止するが、雨の場合中止することはほぼない。ツアーの行程でやむを得ず雨になっても来てくれた人にも楽しんでもらえるよう、雨天でロングジップスライドを体験した人と笑顔で会話をしたり、滑り終えた人と一緒に写真を撮ったりするなどのおもてなしをしている」と話す。
新入社員の森文音さんは「雨の中でのジップスライドは寒かった。3人同時にスタートし、私だけ遅れて途中で止まってしまわないか心配だったが、無事滑り切ることができた。先輩たちにしっかりついて行けるよう、一生懸命仕事を覚えたい」と話していた。
埼玉県出身の新入社員の高橋音波さんは「高所恐怖症だが、気合を入れて一歩踏み出すためにジップスライドに挑戦した。滑っている間は気分が高揚し、無意識で『フー』と声が何度も出た。滑り終えてすがすがしい気持ち。営業職に就くので、お客さまの要望に耳を傾け、社会人として頑張っていきたい」と意気込みを見せた。