食べる 買う 学ぶ・知る

沼津に干し芋専門店 機械乾燥で安定供給へ、直売・カフェも併設

三十三商店の(左から)平尾悟さん、佐藤嘉彦さん、佐藤祥子さん

三十三商店の(左から)平尾悟さん、佐藤嘉彦さん、佐藤祥子さん

  • 0

  •  

 「干し芋屋 三十三商店(みつみしょうてん)」(沼津市我入道)が3月13日にオープンした。

店内で販売する干し芋(関連画像3枚)

[広告]

 2022年に「三十三商店」として創業。代表の佐藤嘉彦さんはかつて地域で「干し芋の名人」と呼ばれていた祖母の味を継承したいと、勤務していた広告会社を退職し、大学時代の同級生・平尾悟さんと共同で起業した。愛鷹山の山麓の耕作放棄地を開墾し、サツマイモ「ベニハルカ」を生産。天日干しで干し芋を製造してきた。2024年は天候不良で天日干しができない日が続き、商品を製造できず出荷できなかった期間があったため、我入道に物件を見つけ2025年に業務用の干し芋乾燥機を導入。干し芋の直売スペースとカフェスペースを併設した。

 店舗面積は約18平方メートル。天日干しとマシンドライの干し芋、焼き芋を販売するほか、自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「チャトラコーヒー」(大手町)がサツマイモに合うようにブレンドしたコーヒーをハンドドリップで提供。「アリクイショクドウ」(大岡)の「サツマイモのマフィン」(450円)なども提供する。

 佐藤さんは「昨年は商品の安定供給ができず、取引先に迷惑をかけてしまった。直売所では来店客と直接会話することができる。作り手のストーリーや思いを伝えることも重要。サツマイモから生産していると伝えると驚く人もいる。時間が許す限り、お客さまとコミュニケーションを取り、さまざまな『なぜ?』に答えていけたら」と話す。

 営業時間は10時~18時。月曜・火曜・水曜定休。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース