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沼津で「暮らしのいすカイギ」 沼津の椅子を作るプロジェクト始動

自身が愛用する椅子を紹介する生活雑貨店「hal」の後藤由紀子さん

自身が愛用する椅子を紹介する生活雑貨店「hal」の後藤由紀子さん

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 トークイベント「暮らしのいすカイギ」が5月15日、「NUMAZU DESIGN CENTER」(沼津市大手町)で行われた。

「家具工房O.F.C」家具職人の大田貴則さん

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 沼津の木材を活用する「ぬまづのいすをつくるプロジェクト」の一環。

 1回目となる今回は、生活雑貨店「hal(ハル)」(添地町)を営む後藤由紀子さんと「家具工房O.F.C」家具職人の大田貴則さんを招き、椅子についてのトークを繰り広げた。市内から約10人が参加した。

 後藤さんは、普段使っている椅子として、halの店内でいつも座っている椅子や、自宅で使っている古道具店で購入した図工室の椅子などを紹介。「こげ茶と白がわが家のテーマカラー。使う色を最小限にすると情報量が少なくなり、統一感が生まれる。日本の古いものや、そっけない感じのシンプルなものが好き。経年変化を楽しみたい」と話す。

 大田さんは、自宅リビングで使っている椅子を紹介。「木の素材を使った家具を作っているが、生活感が出ないよう、自宅ではあまり多くの家具を置かないようにしている」と話した。

 参加者は後藤さんと太田さんと共に、「どんな椅子があったらいいか」をテーマに意見交換を行った。参加者からは「沼津らしいシチュエーションは千本松、港、山、川」「公共性のある椅子や風呂の椅子を作るのはどうか」「松やミカンの木を使うはどうか」などの意見が上がった。

 発起人で「NUMAZU DESIGN CENTER」代表の大木真実さんは「こんな椅子あったらいいなという構想を何年か前から考えていたが、いったんまっさらに、ゼロにして、どんなデザインがいいか、どんな値段がいいかまで、皆さんと一緒に考えていきたい。地域の人、沼津の魅力を感じてくれている人と一緒にものづくりをしていきたい。日常をより沼津らしさのあるものにしたい。沼津での暮らしをデザインして、もっと心地よく誇らしく生活していけたら」と話す。

 同プロジェクトでは、2回目のトークイベントとして5月30日、静岡県地域木材活用プロジェクト「ヨキカグ」実行委員長で静岡大学の横田宏樹教授と「玉川きこり社」(静岡市葵区)の繁田浩嗣さんをゲストに招く「沼津の木カイギ」を、沼津の森に出かけるワークショップを6月に、それぞれ行う予定。

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