芦ノ湖スカイラインで音響道路「エヴァンゲリオンメロディペーブ」が4月21日完成し、通行が開始された。
芦ノ湖スカイラインは、国道1号線箱根峠付近から芦ノ湖へと続く延長10.75キロメートルの観光有料道路。道路は静岡県と神奈川県の県境を走行していて、1日の平均利用台数は約1280台。ゴールデンウイークなどのドライブシーズンには、多くのドライバーが富士山の眺めや、自然と一体となるドライブを楽しむ。
今回のメロディペーブは、アニメ「エヴァンゲリオン」のテーマ曲である「残酷な天使のテーゼ」が流れるもので、走行車線は三島市山中新田南原管付近、下り線の箱根峠料金所手前の約320メートル。時速40キロで走行した場合、同曲のサビ部分がタイヤの振動音として聞こえ、体感できる。
管理事務所の青木好則所長は「箱根は、劇中でも多く使われている。現在はロケ観光地としても訪れる人が多い。一方、道路を利用する年齢層が高く、近年で若年層の利用者が少ない。これをきっかけに30代を中心とした若年層にも知ってもらえれば」と今回の道路の製作のきっかけを話し、初日を終えた感想について「作品のファンなどが初日から多く集まった。遠くは京都から来た利用者もいたほどで驚いている」と話す。
今後は「御殿場から三島や伊豆に抜ける、これからのゴールデンウイークに多くの人が訪れる通路。エヴァの音楽を聞きに来たついでに、ぜひゴールデンウイーク中の伊豆に遊びにきてほしい」(青木所長)とも。
メロディペーブを体験できる一般区間の通行料は、普通車・軽自動車=620円。通行時間は7時~19時。