
本とケーキの店「マルサン書店×B house」(沼津市高島本町)が7月4日にオープンする。
店舗面積は約65平方メートル。洋菓子店「B house」だった店を改装し、ケーキや菓子などにまつわる本を販売するほか、マルサン書店が地元の学校で開いている「出張ブックフェア」で使う、出版社から借りた児童書や図鑑、洋書、夏休みの課題図書など自由に読める本を展示。同書店が仕入れた「B house」のケーキや焼き菓子なども販売する。
きっかけについて「B house」の内田一宏さんは「EC販売やオーダーメードケーキの受注販売が好調な反面、実店舗はスタッフの高齢化などもあり、喫茶を営業しながらの運営が難しくなってきていた。店を縮小して、ケーキや焼き菓子の製造と販売に特化しようと思っていたところ、マルサン書店から協業の提案を頂いた」と話す。
マルサン書店統括部長の杉山孝さんは「明治35年に古澤書店として創業した歴史あるマルサン書店。今の若い人はマルサンのことを知らない人も増えているので、新しく作ったマルサンのロゴで、『このロゴ=本屋さん』という認識を広げていきたい。ケーキや焼き菓子の力も使って、この店へ出入りする人を増やし、紙の活字に触れられる良い場所として育てていけたら」と話す。
内田さんは「僕らが若い頃は、暇があれば本屋に行っていた。行けば知り合いに会う、街のコミュニティーだった。杉山さんが本を大事にしていて、思い入れあってチャレンジしているその姿に共感している。ローカル同士のつながりを生かし、商売の一つの形として成立していけば」と期待を込める。
営業時間は11時~19時。