沼津市で2月7日、自動運転バスの実証運行が始まる。
2020年から行う同実験。これまで静岡県のプロジェクトの一環として行っていたが、昨年度は静岡県内で唯一採択された国土交通省の「走行空間実証実験」として実施した。本年度は「新しい地方経済・生活環境創世交付金(第2世代交付金)」と「技術研究開発費補助金(スマートシティ実装化支援事業)」の対象事業として、より本格的な実装を見据えた実証実験に取り組む。
沼津駅と沼津港を結ぶ「さんさん通り」を、平日は1日6往復、土曜・日曜・祝日は1日5往復する。加速や操舵(そうだ)、制動などを自動で行い、必要に応じてドライバーが介入する自動運転レベル2を採用する。運行するのは小型EVバスで、着席定員は運転手を除き15人。時速40キロ程度で走行する。車載センサーによる自車位置の推定を行い、信号交差点は、車載カメラで信号灯色を認識し、一部信号では信号と車両を連携させ自動走行する予定。
今回の実験では、将来の無人運行(レベル4)を見据え、信号機から「青信号の残り時間」などの情報を車両が直接受信し、急ブレーキを抑制し、スムーズな減速と快適な乗り心地を実現する「信号連携システム」と、遠隔地から車内外の様子をリアルタイムでモニタリングし、緊急時の対応や指示を迅速に行える体制を整える「遠隔監視システム」、人や車の出入りが複雑な駅前ロータリーに専用センサーを設置し、死角をなくすことで安全な発着をサポートする「路車協調システム」の3つの新技術を導入する。
運行期間を前回の7日間から12日間へと拡大し、これまでの臨時バス停ではなく、沼津駅南口バスロータリーの「1番バス停」をそのまま使う。沼津駅行の便は、中心市街地にある「上土(あげつち)」バス停での降車を可能にし、街なかへの回遊性を高める。
沼津市都市計画部まちづくり政策課交通政策室の北村和孝さんは「沼津市では『コンパクト+ネットワークのまちづくり』を進めており、暮らしやすく、訪れて楽しい街なかの形成と街の活性化に取り組んでいる。沼津駅~沼津港という中心市街地のメインストリートを、新たな交通手段の自動運転車両が走行することで、ドライバー不足の解消だけでなく、公共交通の利便性の確保や、回遊性の向上、賑いの波及、街全体の活性化へとつなげていきたい。最新の技術が詰まった自動運転バスに乗って、ちょっと未来の交通を感じてほしい」と話す。
運行日は 、2月7日~9日、13日(午前)、14日~16日、20日~23日。乗車には事前予約が必要。予約は専用フォームで受け付ける。