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沼津で自動運転の公道実証 5Gネットワークを活用し観光客の利便性向上

自動運転を行う実験車両

自動運転を行う実験車両

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 沼津市で1月13日、自動運転の実証実験が開始された。

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 静岡県のプロジェクト「しずおか自動運転ShowCASE」の一環として沼津駅南口から沼津港間およそ2キロを直通で1日6往復する自動運転車の実証実験。同市での実験は昨年度に続き2回目で、街中での自動運転実現に必要な技術を検証する。

 実験には、商店街に5G基地局を設置し、ローカル5Gを活用した動的情報収集と信号制御の高度化のためのシミュレーションを行う。

 同市まちづくり政策課交通政策室の担当者によると、昨年は14人乗りのバスで実験したが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小し6人乗りのワンボックスカーでの実験となったという。

 車両は、群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センターが開発した自動運転システムを活用。ハンドルやアクセル、ブレーキ操作を自動で行い緊急時には運転手が操作を担う「自動運転レベル3」で実施。最高時速は30キロで、区間ごとに速度を設定している。

 大手町交差点に7台のカメラを設置し、歩行者や自転車、路上駐車などの外部情報を検知し、AI処理した情報を5Gで送信。自動運転車両の運転席と後部座席のタブレット端末の地図に人や車などのアイコンをリアルタイムで表示する。

 信号制御のシミュレーションでは大手町と三園橋の交差点に設置したカメラから車両台数や速度などの交通情報を収集し渋滞情報を算出する。昨年度は自動運転車両を優先させる信号制御を行ったことで一部渋滞が発生したため、今年は信号制御を行わず、(信号を何秒止めると最適か)などのシミュレーションを机上で行い来年度以降の信号制御に活用していく。

 昨年の実証実験の違いについて、担当者は「昨年度の実証実験の結果を受け、路肩の車両の検知や死角が確認できるシステムが今回導入されている。社会実装までのハードルはまだまだあるが、この実証実験で課題を洗い出し、更に安全な自動運転の実現に向けて進んでいけたら」と話す。

 自動運転の体験試乗は無料で、予約サイト「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」から申し込む。実証実験は1月22日まで。同プロジェクトは2024年まで予定されている。

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