加藤学園幼稚園(沼津市大岡)が1月23日、優れた教育実践を顕彰する「令和7年度(第40回)はごろも教育研究奨励賞」の「学校賞」を受賞した。
加藤学園幼稚園のイチゴ題材にしたSTEAM教育の様子(関連画像8枚)
「はごろもフーズ」が設立した「はごろも教育研究奨励会」では、静岡県内の教育研究の充実などを目的に、優れた教育研究を行った学校や個人を表彰している。
40回目となった今年は、県内の学校や個人など72校の研究に対して奨励賞を授与し、「学校賞」は11校が受賞、そのうち幼稚園は2校が選ばれた。
同園は、幼児期の遊びの中に科学や数学的要素を取り入れた「STEAM教育」の重要性について研究論文を提出した。
今回の研究主題は「幼児期におけるSTEAM教育の意義と、遊びを通じた子どもの探究心を育む保育者の役割」。同園では、日々の遊びの中に Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の要素を見いだす実践を行っている。
本年度、年中児が取り組んだのは、地元・静岡県の特産物イチゴをテーマにした探究活動。
「科学」では、イチゴに砂糖をかけて水分が出る「浸透圧」の観察や、ジャム作りでの加熱による変化を体験した。「工学」は、シロップ容器の形が違うとどうして混ざり方が違うのかという問いへの仮説と解決策、「芸術」は、イチゴの香りのする粘土や絵の具でイチゴの表現、「数学」は、イチゴの種を数える活動などを行った。
同園の高橋由美教諭は「私たちが大切にしているのは、子どもたちを型にはめず、『問いを創り出す力』を育むこと。日々の保育では、大人が正解を教えるのではなく、『どうなっているんだろう?』『どうしたい?』というオープンクエスチョンを投げかけるよう意識している。『車はどうやって作るのか』といった日常の疑問を大切にしながら将来にわたって問いを持ち続け、自ら道を切り開いていける子どもを育てていきたい」と話す。
中原涼子副園長は「初めて応募して初めて受賞することができ、とても光栄。より良い学校教育を、社会のためにと教職員も学び続けている。子どもたちがやりたいことをとことん行い、楽しく過ごせる環境をこれからも作っていけたら」と話す。