認知症への理解を深める講演会「ニンチショウハジブンゴト! 認知症を知ろう!」が2月14日、「プラサヴェルデ」(沼津市大手町)で開催された。主催は沼津市長寿福祉課。市民ら約220人が参加した。
第1部は、フリーアナウンサーで社会福祉士の荒木麻里子さんや介護経験者がリモート出演し、「『認知症』って何?介護経験者の実体験を聞いて、みんなで学ぼう!」と題し、母親の若年性アルツハイマー介護を20年以上経験したエピソードを話した。
第2部では、タレントのにしおかすみこさんによるトークショーが行われた。認知症の母とダウン症の姉、酔っぱらいの父親との暮らしをつづった自身のエッセー「ポンコツ一家」がベストセラーとなったにしおかさんは、母親の異変に気付いてから約5年間にわたる介護生活を、時に笑いを交えながら語った。ユーモアあふれる語り口に会場からは笑い声が起こる一方、家族介護の現実に共感する参加者から大きな拍手も送られた。
にしおかさんは「周りの助けを使って介護をすることが必要」と、地域包括支援センターなど公的機関の活用を呼びかけ、「自分が幸せでなければ家族を幸せにできない。介護する人が、まず自分ファーストであることが大切。介護で自分がつぶれてしまわないよう、自分の人生と精神的な健康を優先する」などと話した。
市内から参加した40代女性は「お笑い芸人としてSMの女王様の姿でテレビに出演していた頃を知っているので、ロングスカートのエレガントな姿で登壇して驚いた。私の両親はまだ元気だが、いつ介護が自分の身に降りかかるか分からない。事前の知識を少しでも増やしていきたい。にしおかさんが教えてくれた『自分ファースト』を大切にしていけたら」と話していた。