沼津で駅弁を販売する桃中軒(沼津市千本港町)が6月1日、駅弁「ふじのくに一富士二鷹三茄子」の販売を始めた。
三島と沼津を中心に駅弁の製造販売を行う同社は常時16種類をラインアップする。同商品は夏季限定商品で、今年で4年目となる。
「一富士二鷹三茄子」の語源の由来は沼津に関わりがあるといわれ、同商品は沼津市観光協会が企画立案したもの。同社はその提案に応じて製造・販売を担う。
内容は、富士山に見立てたマダイの炊き込み飯、鷹にちなんであしたか巻き、ナスをくりぬきエビなどの具材を入れた「成せばなす」などを中心に9品の食材で構成する。
商品開発について、営業企画の百合明栄課長は「地元の食材を多く使い、沼津と三島のピーアールになるための商品を目標とした。メーンターゲットは女性で、量よりも品数を多くして楽しんでもらえれば」と話す。
今年で4年目となる同商品。今年は消費税増税もあったが価格は据え置いた。「あくまでも1,000円札1枚で購入できることを考え、素材の調達やアレンジなどでコストを抑えた」と苦労した一面も明かす。今後については、「地元の農協や学生などとコラボレーションした商品開発を、より積極的に展開していきたい」とも。
価格は1,000円。沼津駅と三島駅の売店のみで販売する。