5月14日朝、三島市広小路町の蓮沼川でカルガモのヒナが生まれ、道行く人を楽しませている。。
産卵場所の隣にある山本ミシン商会(三島市広小路町)の山本光廣さんによれば、母カモが卵を温めていることに気付いたのは4月中旬ごろで、25日ほどでヒナがかえったという。
母カモが産卵場所に選んだのは、山本さんが蓮沼川にカメの産卵場所として手作りした島の上。少し体を浮かせた母カモの下をのぞくと、生まれたばかりの小ガモがひしめいていた。山本さんによれば、この場所でカモが産卵するのは初めてで、生まれた小ガモは8羽だという。
山本さんはフェイスブックでカモの様子を発信しており、心配した友人や近所の人からのメールや問い合わせも相次いでいたという。「12日の台風6号接近の際は、もし川が増水したら卵を助けて人工ふ化も考えなければと気をもんだ。自分だけでなく何人もの人が心配していたので、その思いが通じたのだと思う」と山本さん。通り掛かった女性は「心配で、3日と空けず見に来ていた。お母さん(母カモ)はすごい」と感慨深げに語った。
山本さんは「無事生まれるか自分もプレッシャーだったが、母カモも相当なストレスだったと思う。孫が生まれたかのようにうれしい」と喜びを語った。