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三島のシステム開発企業考案「もえしょく」全国へ 擬人化システム、海外展開も視野に

今までのもえしょくプロジェクトで「擬人化」された商品たち

今までのもえしょくプロジェクトで「擬人化」された商品たち

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 三島でシステム開発を手掛ける「ハイスペック」(三島市長伏、TEL 055-977-5758)の展開している「もえしょくプロジェクト」が現在、注目を集めている。

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 企業や官公庁の商品・サービスを「擬人化」する応募サイトを通じ、全国の絵師(イラストレーター)から寄せられた作品の中から企業が擬人化された作品を選ぶ同プロジェクト。「もえしょく」は、萌(も)える「食」または「職」の意味。

 同社によると、2010年3月に同プロジェクトのサイトをオープンして以来、約100種類の擬人化に成功しているという。食品のほかにも住宅や精密機器、人形浄瑠璃、携帯カイロで知られる「桐灰」(大阪符)の「桐灰はる」の擬人化にも携わっている。

 きっかけについて、諸星真孝社長は「創業時はシステム開発の会社として、錠剤検査装置の開発などを行っていた。きっかけは異業種交流会で景品にもらった擬人化された麺。その面白さに引かれていき、自身の周囲にある商品などのピーアールになるのではないかと考え始めた」と振り返る。

 諸星社長は同サイトを運営する上での注意するべき点について、「絵師とのコミュニケーションを大事にしている。SNSで呼び掛ける際に、どの時間帯が一番反応するのか、どの対象者が面白がって絵を書いてくれるのか、相手の身になって情報を提供している」と話す。

 擬人化は現在、全国15カ所の代理店ネットワークへと広がり、多くの商品化につながっている。代理店の多くは創業の古い街の印刷会社などで、顧客のパッケージデザインの変更提案などで「もえしょく」を活用し。擬人化されたパッケージは商品の付加価値提供に一翼を担っているという。

 今後について諸星社長は「擬人化は、元来ある商品の魅力を別の角度から掘り起こし、新たなマーケットを作る『営業担当』のようなもの。擬人化によって全国、世界へと広がった事例もある。今後はこのサービスをより地方や海外にも展開していきたい」と意欲を見せる。

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