熱海駅に商業施設「ラスカ」開業 伊豆地方の商店が「オリジナル商品」販売も

限定商品のサバサンドを持つ青木専務

限定商品のサバサンドを持つ青木専務

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 JR熱海駅(熱海市田原本町)に新しくできた駅ビル内に11月25日、複合商業施設「ラスカ熱海」がオープンした。

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 JR熱海駅の建て替え工事に伴い新設した同施設。地上3階建てで、延べ床面積は約6400平方メートル。3フロアには計36店舗のテナントが入る。

 「NywAtamiStyle(ニュー熱海スタイル)」をコンセプトに、観光客や地元民の利用を見込む。テナントには、地域初出店となるスーパー「成城石井」があり、オープン前から地元民の話題を集めた。

 1階フロアの20店では、各店が同施設オリジナルメニューの開発も行っており、ここでしか手に入らない土産品や食料品をそろえる。

 地元に本店を構える和菓子店「石舟庵」は、熱海は喫茶店が多いことと、文化人が多く滞在することをイメージしたシフォンケーキを販売。「伊豆・村の駅」は伊豆産の農産物を販売する。

 1866(慶応2)年創業の老舗干物店「あをきひもの本店」では、国産魚や地魚を使った数十種類の干物を販売する。同施設限定の目玉商品は、サバの干物と地元のパン店「久遠(くおん)」のバゲットを使った「サバサンド」という。

 「あをきひもの本店」専務の青木繁明さんは「近年はロケ地の影響などもあり、熱海に若い人が来てにぎわいがあるが、若年層の魚離れの影響もあり、売り上げは微増。ワンハンドでカジュアルに食べられるサバサンドをきっかけに、今後も魚の魅力を引き出していきたい」と意欲を見せる。

 地元の観光施設に勤める20代女性は「熱海のにぎわいをさらに元気にしてくれる施設。この施設のにぎわいが町中に伝わっていってほしい」と期待を寄せる。

 営業時間は、物販店=9時~20時、飲食店=11時~21時。

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