下田海中水族館(下田市三丁目)で12月27日、園内で生息するウミガメたちの「大掃除」が行われた。
ウミガメたちの大掃除は毎年恒例の行事で、今年も7体のアカウミガメ・アオウミガメを清掃し、新年を迎える準備をした。
通常は10日~14日に1度程度の清掃が入るが、この日は新年を控え、飼育員らが普段よりも丁寧にウミガメを洗った。最も大きいのは甲羅の大きさが約120センチ、体重120キロのアオウミガメ。年齢は不詳だが、飼育員の岡野司さんは「1967(昭和42)年の開館時からいることが確認されていて、おおよそ50歳程度の個体。甲羅などは洗いすぎると傷になり、炎症を起こすことがあるので、丁寧に洗わなくてはいけない。大きくなるととても洗いがいがある」と話す。
様子を見ていた30代の男性は「背中を洗ってもらっていて気持ちよさそう。年の瀬の光景を見ることができて、自分の大掃除のやる気も出てきた」と話す。
同館は来年で50周年を迎え、来年は多数のイベントを企画しているという。岡野さんは来年について「自身としては、今回のウミガメたちが活躍するようなイベントを行っていければ。50周年をきっかけに、多くの来場者に魚たちを見に来てほしい」とも。
開館時間は9時~16時30分。入場料は、大人=2,000円、小人(4歳~小学生)=1,000円。