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三島の伝統文化「シャギリ」が初のコラボ企画-地元出身の演奏家が挑戦

会場となる大社の杜みしまで演奏をする片岡さん

会場となる大社の杜みしまで演奏をする片岡さん

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 大社の杜みしま(三島市大社町)で8月2日、イベント「大社町シャギリ会with片岡涼太」が開催される。

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 三島囃子(ばやし)は通称「シャギリ(しゃぎり)」と呼ばれ、三嶋大社を中心に市民たちが守り続けている伝統文化。シャギリの歴史は450年以上といわれ、巨大な山車に乗り大胴・小胴から成る太鼓、しの笛、バチの部分に鹿の角を使った摺鉦(すりがね)を用いて演奏する。毎年8月15日・16日・17日に開催される三嶋大社の夏祭りでは10あるシャギリ会が競演し、夏祭りを盛り上げる。シャギリの練習は5月から行われており、三島の繁華街の風物となっている。

 同イベントは大社町シャギリ会の発表企画として、同会メンバーのシャギリ演奏を行う。イベント内容では、シャギリの歴史や特徴など会のメンバーが説明するシーンも。同会の宮田英幸会長は「シャギリに携わる街の人だけでなくシャギリを知らない人にも来てもらい、伝統と文化を体感してほしい」と話す。会場内では楽器を用いたワークショップを開催。

 イベントのメーンは、450年の歴史で「おそらく初めて」(宮田会長)というシャギリとのコラボレーションステージ。ステージには和太鼓・パーカッションなどを中心に活動する演奏家・片岡涼太さんが出演する。

 片岡さんは現在29歳。11歳の時に全盲となり、特別支援学校で和太鼓の稽古を始めたのがきっかけ。現在は和太鼓だけでなくパーカッション奏者として活動をする傍ら、社会福祉士として小中学校での講演なども行っている。

 三島出身の片岡さんはシャギリについて、「演奏する側としてではなく、常に聴く側として認識していた。伝統と歴史のあるシャギリと共演することは非常に光栄」と話す。今回のコラボレーションイベントについては、「歴史と一緒に自分のエッセンスをどのようにできるか、自分にとってのチャレンジ。シャギリを聴き慣れた人にも来てほしい」とも。

 開催時間は11時~。

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