通信教育事業を手掛ける「Z会」(三島市文教町)が2月28日、学習コンテンツの一部無料公開を始めた。
新型コロナウイルス感染防止策による自宅学習の小中高生と大学受験生を対象に行う。3月2日からは、同社の提供する通信教育講座の一部でウェブページからダウンロード可能となった。
公開したのは、タブレット端末で学習できる「Asteria(アステリア)」の探究学習コーナー。中高生を対象とした同コンテンツは現在、「ユーグレナ」(東京都)副社長の永田暁彦さんによる「あなたが考える社会の課題とは?」をテーマにした動画5本が閲覧できる。動画はユーチューブで公開している。
同社中高事業本部の亀池威一朗さんは「コロナウイルス問題もそうだが、世の中には大人も経験したことがない、正解を出すことのできない社会的な課題は多い。その課題を自分たちで対応していく姿勢を考えてほしいと思い、今回の探求学習のコンテンツを提供することを決定した」と話す。
「教科知識をアウトプットするだけでなく、それを応用・活用し、仲間と相談・検証しながら進めていくという能力を身につけてほしい」とも。
無料公開は4月30日までを予定する。