「月夜のうさぎ天文台」(沼津市岡宮)が6月21日、部分日食のライブ配信を行った。
同施設は「酒の矢田」屋上にある私設天文台で、2016(平成28)年に開設。ドームサイズは直径約2メートル、高さ約3メートルで、口径21センチの反射式望遠鏡を設置している。酒店店主の矢田匠さんが天体観測好きで、「酒屋付き天文台」をキャッチフレーズに開設した。
同施設ではこれまでイベントを定期開催していたが、新型コロナウイルスの影響でイベント開催が難しくなったため、ライブ配信に向け準備を進めてきたという。
フェイスブックのライブ配信機能を使い、同日16時から配信を行った。雲に太陽が隠れる時間がしばらく続いたが、16時18分ごろから太陽が欠け始め、17時頃には下部が3分の1ほど欠けた太陽の姿を観測。視聴者からは「すごい」「幻想的」などのコメントが寄せられた。
矢田さんは「集まらなくても月や惑星を観る時間を共有したり、楽しみを分かち合えたりしたらと思い企画した。今回のような日食を観るには安心安全でいいね、との声もいただいた。これからもライブ配信に取り組んでいきたい。夏には木星や土星の配信もできたら」と意欲を見せる。