東静岡地域を中心に活躍するパフォーミングアーツ集団「Scale Laboratory(スケイルラボラトリィ)」は8月29日・30日、連続公演の第1弾「…の手触り ~昨日の手触り~」を沼津ラクーン(沼津市大手町)で開く。
「スケイルラボラトリィ」は静岡東部の多様な場所を活用して実験的な公演やアートに親しむためのトークやワークショップなどを実施している。これまで、熱海の元商店、沼津の旧百貨店の1フロアなどで行ってきた。
今回の会場はかつて西武百貨店の食堂街だった場所で、沼津の街を一望できるフロア全体を舞台にして、現代サーカス集団「ながめくらしつ」など、6人のパフォーマーによって物語を紡いでいく。
観客は客席をあえて設けず、自由に観劇する方式を採用。観客は静岡県内在住の20人に絞り、ソーシャルディスタンスなどに配慮している。
主宰の川上大二郎さんは、「コロナ禍でスケラボとしてやるべき活動が立ち消えた。観客との対面でのライブが好きだが、この状況でできることを考えた。映像だからこそできることもある。これまでにない、動画ならではのアプローチにも挑戦したい」と話す。
川上さんは「言葉を使わないパフォーマンスなので、日本だけでなく世界中の人に見てもらえたら。今後はパフォーマンスを観客前で行うことだけでなく、新しい本物の表現が生まれてくると思う」とも。
公演は各日19時~。会場での観覧は静岡県在住者限定で、観覧料は3,000円。オンラインでの観覧料は1,000円。申し込みはスケイルラボラトリィ公式ホームページから。