プロパンガスや灯油などの各種燃料を販売する「マキヤ燃料」(沼津市志下)が9月4日、家事代行サービスを始めて1カ月がたった。
同社は炭や薪(まき)を販売する会社として1909(明治42)年に創業し今年で112年目の老舗。現在はLPガスや灯油の販売、給湯設備、住宅リフォーム、リノベーション事業などを展開している。
今回始めた家事代行サービスは、家の掃除や水廻りの清掃、日用品の買い物、ゴミの分別、草むしり、入退院の付き添いなどを行う。
サービス開始のきっかけについて、清掃部の鈴木いずみさんは「 15年ぶりに家業に復帰し、以前は元気だった利用客が重い荷物が持てなくなったり、掃除ができなくなったりしていることなどを肌で感じ、何かお手伝いはできないかと思い立ち上げた」と話す。
サービス提供エリアは沼津市内と函南町で、初回は交通費込みで4,000円、作業時間はスタッフ1人で2時間、2人の場合は1時間。2回目以降は交通費を含め1時間2,800円で、週1回の定期利用は1時間2,700円、週2回の定期利用は1時間2,600円。
サービス提供から1カ月が経過し、沼津市内を中心に利用客が増えているという。「利用客は燃料店利用の顧客が多く、長く家庭のサービスを提供しているからこそ、長い時間が培った信頼を得ていると思う」と鈴木さん。
「他人に家事を頼むことに抵抗がある人もまだ多いと思うが、少しずつでも理解を得られるよう働きかけを行いながら広めていけたら」とも。「家事に携わる方が心身健やかに生活していけるよう、家事代行が日常の選択肢の一つになってくれたら。事業を広げて人を雇えるようになっていきたい」と意気込む。