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沼津の和菓子店が伝統の里芋を使った和菓子発売 大中寺いもの特徴を再現

里山夢路

里山夢路

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 沼津の和菓子店「お菓子処ヤマモト」(沼津市柳町)が10月30日、大中寺いもを使った新商品「里山夢路」を発売した。

里山夢路と山本さん

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 大中寺いもは沼津名産の里芋の一種で、愛鷹地方で栽培されている。1世紀ほど前からは御用邸に静養に訪れる皇室に献上されたことでも知られる。

 お菓子処ヤマモトは1966(昭和41)年、山本孝夫さんが創業し、2代目の長男浩之さんが地元菓子店での5年間の修業を経て1989(平成元)年に跡を継いだ。現在は昔ながらの和菓子だけでなく、地元産の食材を使った菓子や、糖尿病患者も食べられる代用糖を使った冷凍の和菓子などを販売している。

 今回発売した「里山夢路」は大中寺いもを使った和菓子で、グラッセした大中寺いもの入ったようかんを、ペーストにした大中寺いもを練り込んだスポンジ生地で挟んでいる。

 商品開発のきっかけについて、浩之さんは「大中寺で毎年2月に行われている梅見の会で菓子を販売していて、今年の会で寺の下山副住職に『大中寺いもを使ったお菓子として、その歴史やストーリーも伝えながらしっかりブランド化して売ってみては』とアドバイスを頂き、大中寺いもの特徴である『しっとりとどっしり』を表現し、1つのお菓子の中で2つの味のハーモニーを目指して作った」と話す。

 浩之さんは「大中寺いものシーズンは10月中旬から5月ごろまでだが、通年商品として扱い、多くの人に認知してもらえれば」とも。

 価格は1個200円(1箱9個入り=2,000円)。営業時間は9時~16時。火曜定休。

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