静岡県立沼津商業高校の生徒たちが11月13日、サントムーン柿田川(駿東郡清水町)で販売会「沼商屋(ヌマショップ)」を始めた。
同販売会は今年で20年目。同校総合ビジネス科経営コースの3年生32人が実習の一環として取り組む。
清水町ゆうすい未来機構と清水町産業観光課のサポートによる産学官連携事業で、9月に専門家を招きマーケティングや広報、POP製作の方法を学び、清水町や沼津市にある16の企業と連携し、仕入れから販売まで高校生が担当した。沼津の干物やカリフローレなどの野菜、高校生と企業がコラボしたカフェオレ味のどらやきなどを販売した。
コロナ対策として、館内3カ所のエリアに販売ブースを分散し、入り口での検温、換気のための扇風機の設置、開催時間の短縮などを行った。
清水町ゆうすい未来機構の勝又真咲さんは「コロナ禍での開催となったが、商業施設がどんなコロナ対策をしているかを生徒たちが学び、体験する場にもなった。コロナの影響でお客さんとの会話がしにくいため、ひと目で分かるような大きいPOPを用意したのも今年の特徴」と話す。
ところてんメーカー「伊豆河童」(駿東郡清水町)とコラボレーションした、琥珀(こはく)糖「沼てまり」を企画・販売を担当した野田愛里さんは「丸い形にするのが難しく、完成するまでに約3週間かかった」と話す。野村ひなのさんは「お昼前に完売した。『かわいい』と言ってくれるお客さんがいてうれしかった。14日も販売するのでぜひ来てほしい」と呼び掛ける。
営業時間は10時~16時。同施設本館セントラルコートと本館2階シネマ棟連絡通路、オアシス1階オアシスコートで出店する。11月14日まで。