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沼津・狩野川沿いにジン蒸留所 バーのマスターと常連客が「沼津の産物」で作る

完成したシルキーシトラスで乾杯する小笹さんと永田さん

完成したシルキーシトラスで乾杯する小笹さんと永田さん

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 沼津の狩野川沿いの「沼津蒸留所」(沼津市上土町)が11月28日、初商品となるクラフトジン「レイジーマスターシリーズ シルキーシトラス」の販売を始めた。

 1968(昭和43)年に建造された住宅を改装したという同所。2019年12月から工事を始め、今年7月に蒸留器を設置。9月29日に酒造免許を取得し、クラフトジン製造に着手した。

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 製造元である「FLAVOUR (フレイバー)」(沼津市上土町)の小笹智靖さんは「沼津にはジンに使うことがきる材料が多くある。『まんが日本昔ばなし』に登場した西浦地方の昔話『仙人みかん』からインスパイアを受け『レイジーマスター』と名付け、ロゴにも仙人のイラストを使った」と話す。

 蒸留所は小笹さんと共同代表の永田暢彦さんの2人で運営する。創業のきっかけは、バーのマスターである小笹さんの店の常連客だった家具職人の永田さんが提案したことから。永田さんは「今あの場所でなにかできないか会話したのがきっかけ。そのとき小笹さんが『酒を造ってみたい』と話して意気投合した」と話す。

 完成した「シルキーシトラス」は富士山の湧き水を使い、大麦由来の原酒をクラフトビール工場「リパブリュー」(沼津市大手町)から仕入れ、香り付けには地元特産の西浦みかんや戸田たちばな、西浦久料のサンショウ、天城のクロモジなどの8種類を使い、ほかのジンと差別化し、沼津らしさにこだわった。500ミリリットル瓶30本用意した当日販売分は、その日のうちに完売。現在は蒸留所でオリジナルカクテルなどを提供している。

 小笹さんは「沼津で捕れたかんきつをふんだんに使い、原酒の大麦も香る爽やかでありつつも絹のようなしっとりした味わいのジンに仕上がった。生産量を増やしてより多くの方に届けられるよう、今後はネット販売もしていきたい。沼津や伊豆半島の花などを原料に使ったクラフトジンも造っていきたい」と話す。

 バー営業時間は17時~21時。日曜定休。