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沼津で「オオグソクムシのぼり」掲揚 深海生物が「空を泳ぐ」

グソクムシのぼりと青山さん

グソクムシのぼりと青山さん

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 オリジナルこいのぼり「オオグソクムシのぼり」の掲揚が4月19日、「ヘダトロール」(沼津市戸田)で始まった。

青空で「泳ぐ」グソクムシのぼり

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 オオグソクムシは深海150~1000メートルに生息し、体長10~15センチの、海中ダンゴムシとも呼ばれる深海生物。戸田地区で盛んに行われているトロール漁で数多く採取され、戸田地区の深海魚を代表する種類の一つ。

 今回のグソクムシのぼりの企画を担当した「深海魚直送便」サービスを提供する青山沙織さんは「戸田地区では現在深海魚ブームとともに、同地区で採取される深海魚が注目を集め、愛好家だけでなく多くの人が来るコンテンツの一つになっている。今回はオリジナルこいのぼりを作るオフィスグルー(大諏訪)の提案があり、オリジナルのグソクムシのぼりを制作し、深海魚の街をアピールしようとした」と話す。

 グソクムシのぼりは、長さおよそ1メートルほどで、オオグソクムシの背面と内面の2面を再現したのが特徴。制作期間は今年2月からの開始で、およそ2カ月掛かった。

 デザインを担当したオフィスグルーの鈴木亜希子さんは、苦労した点について、「触覚や足など体が複雑で、写真と見比べながら一つ一つ作業していくところが大変だった」と明かす。

 できあがったグソクムシのぼりを見た80代の女性は「こいのぼりにしては地味な色だが、グソクムシの再現としてはとても上手にできている。今まで見たことのないもの」と話す。

 今後について、「こどもの日にちなんだグソクムシのぼり。地元の人はもとより、ぜひ深海魚の好きな人たちが戸田の名前を知ってもらうきっかけになってほしい。深海生物が華麗に空を泳ぐ姿を見てもらえれば」と笑顔を見せる。

 掲揚は5月5日までを予定している。

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