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沼津新仲見世商店街の空間再編 工事完了まで523日、毎日の情報発信も関心ひく

新しくなった商店街の通路と井草会長

新しくなった商店街の通路と井草会長

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 新仲見世商店街(沼津市大手町)の「空間再編プロジェクト」が9月28日、完了した。

アーケードを解体する前の商店街の通路と井草会長

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 同商店街は1969(昭和44)年のアーケード建設をきっかけに誕生。アーケードは幅約8メートル、長さ約90メートルで、現在は呉服店や家電販売店、喫茶店など22店が軒を連ねる。アーケードの老朽化による屋根材や照明の落下などの危険があり、撤去を含めた空間再編プロジェクトを行った。

工事は昨年4月23日に着工し、6月22日にアーケード解体が始まった。同商店街の井草雅彦会長は「ひっそりと無くなっているのではなく、プロセスを知ってもらいたい」とSNSを使い、アーケード屋根の撤去の様子をハッシュタグ「#100日後位に無くなるアーケード屋根」で記録・発信してきた。

当初の予定より時間がかかり、撤去は2020年10月20日夜、道路工事などを含めた全工程の完了は9月28日になった。井草さんの記録・発信は、完了までの523日のうち年末年始などを除く合わせて486日行った。多い日にはツイッターで、1068いいね、337リツイートを集めた。

井草さんは「当初は昨年8月頃には終わる予定だったので予想以上に時間がかかったが、来店客から『明るくきれいで広々と感じるようになった』といった声をもらう。道路中央のブロックは緩やかな山型に水はけのよい透水性ブロックを貼り側溝に水を流す工夫も。雨が降ると滑りやすかったり雨水が店内に入ったりする問題も解消された」と話す。

プロジェクトでは時間制限無しのフリーWifiも整備。今後は、テーブルや椅子を常設してリモートワークなどにも対応していくという。

井草さんは「LED街路灯も整備。夜の雰囲気も良い。野外シネマや夜の飲食イベントができる可能性もある。公園のような空間ができ、開放感を生かした新しい使い方をしていけると思う」と話す。

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