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沼津のホテルがカレーパン 人気商品を転用、新たな商機狙う

「マジっすか!?焼きカレーパン」を持つ大嶽社長と渡辺料理長

「マジっすか!?焼きカレーパン」を持つ大嶽社長と渡辺料理長

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 沼津駅北口のビジネスホテル「ココチホテル沼津」(沼津市高島町)が10月16日、「マジっすか!?焼きカレーパン」の販売を開始した。

「マジっすか!?焼きカレーパン」

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 同館は1979(昭和54)年に「ホテルニューオータケ」として開業した施設で、2011(平成23)年に現在の「ココチホテル」に名称変更し、140室のビジネスホテルに改装。現在は伊豆半島・静岡東部に出張するビジネスマンの利用が多いという。

 同商品は、新型コロナウイルス感染症の影響の対策として考えた新商品。社長の大嶽龍太郎さんは「コロナによる出張控えや旅行需要の低迷が長引き、飲食店での宴会も見込めなくなった。現在のビジネスモデルを見直す課程で今回の新商品を考えた」と話す。

 商品開発では、同館内にあるステーキ店「和ダイニング安吉」の人気メニュー・カレーをヒントにした。大嶽さんは「同店のカレーは、ステーキ用に使っている和牛の切り落としを使う。注文する来店客も多いことから、ノウハウを活用して商品化を進めた」と振り返る。

 カレーパンは辛口と甘口の2種類を用意。揚げずにオーブンで焼いて作る。大嶽さんは「柔らかいパン生地とパン生地にかかる焼きチーズなどの開発には苦労した」と説明する。

 商品名は、開発当初に狙っていた沼津港での販売に由来。「漁港でカレーパンを販売し、魚の街にカレーパンがあるという驚きをそのままネーミングにしようともくろんでいた」と大嶽さん。現在は、同館の敷地内で店頭販売している。「いつかは港町の名物にしたい、という思いも込めている」とも。

販売数は、1日50個限定。1個買うともう1個進呈するキャンペーンを27日まで展開し、同商品の認知拡大とブラッシュアップも行っている。

 沼津市在住の利用客は「先週の試作時に食べてすっかりとりこになった。焼きのカレーパンなので油が強くなくあっさり食べられるのが好み」と話す。

 今後について、大嶽さんは「利用客の意見を聞きながら中身のカレーを変更するなどバリエーションを増やしていきたい。今後も自社の財産を生かしたサービスを展開していきたい」と意気込む。

 価格は甘口・辛口とも280円。カレーパンに合うミルクティー(280円)も併せて提供する。ミルクには、地元・丹那牛乳を使う。

11時50分販売開始。売り切れ次第終了。

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