沼津市在住の漫画家茶畑るりさんが3月6日、写真集「茶畑マスク」を発売した。
茶畑さんは1991(平成3)年、集英社の「第270回りぼん新人漫画賞」受賞をきっかけに漫画家デビュー。1992(平成4)年から約8年間、少女漫画雑誌「りぼん」で連載を持った。2006(平成18)年には、地元のプロレス団体「沼津プロレス」旗揚げ時に、同団体から依頼を受け、プロレスラーのイラストを描いた。
同写真集は「神戸美少女図鑑」などを手がけるカメラマンで編集者の向濱明彦さんがプロデュース。プロレスマスクをかぶった茶畑さんを沼津駅南口の路地裏や、駅の地下道、沼津魚市場、「喫茶ケルン」(沼津市大手町)のほか大阪市内で撮影。プロレスマスクの紹介や、茶畑さんの年表、撮影の裏側を描いた4こま漫画、有名人の物まねメークなども収録している。
茶畑さんは「沼津プロレスに関わり、5年目に突然、マスクをかぶらないかとオファーが来てマスクをかぶることになった。そこから個人的にマスクをオーダーし、収集するようになった。いつかプロレスマスクをかぶった自分の写真集を作りたいと思うようになった」と話す。
「プロレスマスクには匿名性があり、自分ではない何者かになることができ大胆になれる。周りの人に変だと思われても、心の中にある願望にふたをせず、自分がやりたいと思ったことはやっていいんだよ、と多くの人に伝えたい。これからも自分を信じて、自分が喜ぶことをやっていきたい」とも。
A5判オールカラー、50ページ。価格は1,000円。ウェブサイトで販売する。