沼津で「商店街インターン」 インターン生らによる実演販売イベントも

配膳の練習をする福田さんとケルンの「看板娘」たち

配膳の練習をする福田さんとケルンの「看板娘」たち

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 沼津市で現在、「インターン付き出店体験 Neo商店街」の職業体験研修が行われている。

 沼津市内で出店・起業を目指す人を対象に沼津市が取り組む商店街振興事業の一環。

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3月10日までの期間中、沼津で起業した商店主による講演会、市内の商店での職業体験、沼津新仲見世商店街(沼津市大手町)での出店体験など3プログラムを展開する。

 沼津市内7カ所の店舗では現在、インターン生12人が職業体験を行っている。受け入れ先は、精肉店、喫茶店、パン店などさまざま。

 2月22日は、今年創業80年を超える喫茶店「ケルン」(沼津市大手町)でインターン生の福田文さんが職業体験を行った。東京出身で会社員という福田さんは、インターネットの情報で同事業を知ったといい、純喫茶のファンという。

 福田さんは「昭和レトロ『らしい』ものは歴史の積み重ねがなく、薄い印象。昭和の喫茶は時間が積み重なった雰囲気がとても好き。ケルンは純喫茶好きの中でも名店として知られている。その雰囲気を学びたい」と意欲を見せる。

 福田さんは、店主の藤原美恵子さん(80)と、60年以上同店に勤めているスタッフの望月よし江さん(86)から配膳や接客の手ほどきとアドバイスを受けた。福田さんは「常連客の名前や好み、来店客の特徴を覚えていて的確なサービスを提供しているのに驚いた」と話す。

 藤原さんは「とてもよく働いてくれた。常連が多い店舗なので、新しい顔の人がなじめるか不安だったが、とても楽しく接客してくれた」と笑顔を見せる。

 福田さんは体験を振り返り、「もし、自分が歴史ある喫茶店を継承するならば、雰囲気を壊さず運営する中でWi-Fiなどを整備して使い勝手を良くし、店舗だけでなく商店街全体でいろいろな人を巻き込むイベントなどを企画したい」と話す。

 3月10日には、インターン生らが実演販売などを展開するイベント「Neo商店街」を行う。企画を担当した沼津市商工振興課の二葉彩さんは「沼津出身者だけでなく、多くの人にイベントに参加していただき、沼津に興味を持ってもらいたい」と話す。