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沼津の青果店が「地域のお店」デザイン大賞受賞 「八百屋のメディア化」目指す

沼津の青果店が「地域のお店」デザイン大賞受賞 「八百屋のメディア化」目指す

多くのストーリーが詰まった野菜に囲まれる、小松さん。

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 静岡県が1月10日、平成29年度の「地域のお店」デザイン大賞として沼津の青果店「REFS(レフス)」(沼津市上土町)を表彰した。

 同表彰は今年で2年目。大賞は静岡県内の商店とし、見た目の店舗デザインのほか、おもてなしなどのコミュニティーデザイン、地域や社会への貢献(ソーシャルデザイン)などの「デザイン」も評価基準とする。今回の大賞受賞について、県の担当者は「店舗デザインだけでなく、接客も優秀で、地域との連携がとれている部分が評価された」と話す。

 今回大賞に選ばれたREFSは、2008年に沼津の上土商店街内にオープン。社長の小松浩二さんは沼津市出身で、同店をオープンする前までは東京で食品会社のバイヤーを担当していたという。

 起業のきっかけについて、小松さんは「バイヤー時代に仕入れの食材についての商談は20分ほど。その野菜にはそれぞれ生産者がいて、その人の魅力について誰も語られていなかった。日本の食文化に携わる仕事をしたいと考えた結果、八百屋を選んだ」と話す。店名は「リアル・フーズ・ストーリー」から取ったという。

 オープン当時は、小松さん1人で店を切り盛りしていて、週に4日、14時から20時までの営業時間外は全て地域の農家に赴き、農家の言葉に耳を傾けたという。「最初は不思議がられたが、何度も話すうちに信頼を得て、生産者の野菜に対する思いなど、とても大事な情報を得ることができた」と小松さん。

 売れ残った野菜は、味見用として飲食店に無償で提供したり、飲食店の来店客を訪問して販売したりすることもあったという。「その中でも、お客さんが手にとって購入し、またリピーターとして来てくれることが次第に増えてきた」と振り返る。

 小松さんは「ただ野菜を売るだけでなく、食卓にどんな料理が並ぶのか、食卓のストーリーを想像しながら野菜の提供を考える。生産者の気持ちや思いは、料理になって食卓の家族に広がる。八百屋はその気持ちを伝えるメディア的な存在」と力を込める。

 「今後は生産者と消費者の顔が見える取り組みも行っていきたい。祖母が孫のために作る野菜は、食べる人間と作る思いが詰まった最高の食材。食べる人間も食べたい気持ちが膨らむ。野菜の販売だけでなく、そのようなストーリーが作れれば」とも。

 営業時間は11時30分~18時。日曜・月曜定休

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