食事処(どころ)「川う(かわう)」(沼津市新町)が4月28日、リニューアルオープンして1カ月が経過した。
同店は1924(大正13)年に「川宇食堂」として店主の川口隆久さんの曾祖父が創業。3代目の川口さんは三島市内のホテルに勤務した後、約40年前に同店を継承した。
これまで天丼や刺身定食、オムライスや日替わりランチの定食メニューのほか、予約制で宴会料理などを提供していた。利用客は主に地元住民中心で、長年通う根強いファンもいるという。
リニューアルに際して、提供するメニューを「天丼」(1,200円)、「たまご入り天丼」(1,300円)、「海老(えび)天丼」(1,980円)、「穴子天丼」(1,400円)、「キス天丼」(1,100円)の5種類に絞り、天丼専門店に変更した。
隆久さんは「天丼には継ぎ足しのたれを使っている。卵好きの妻が考案した半熟卵の天ぷらをのせた『たまご入り天丼』は店の一番人気」と話す。
妻で女将(おかみ)の和美さんは「子どもたちは別の仕事に就いたので、私たち夫婦の最後のトライとして、リニューアルした。主人が天ぷらを揚げられる限り、この店を続けていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~14時、17時~19時。月曜、火曜定休。